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福田沙紀に関するカスタマーレビュー

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泥棒かささぎさん

「珠玉の一篇」


丁寧に丁寧に作られたドラマ。あざとい展開は一切無く、平凡に見える日常の淡々とした流れを時折きらりと光る切り口で綴っていく。
圧巻はやはり八千草薫と森光子のガチンコ勝負か。言葉遣いから着物の着付けまできっちり描き分けられた二人の女。愛らしく頼りなげで世間知らずにさえ見えるほうが玄人で、しゃっきりと強く自己抑制のきいたほうが素人なのが面白い。が、かわいい愛人が実は風にしなう葦のように頸い精神を持ち、しっかりした未亡人が実は今にも折れそうな心をプライドで支えていることもふと感じさせてしまう。ドラマとはこういうシーンのためにこそあるのではないか。

そして主演の二宮和也の演技は素晴らしい。こぼれ落ちそうな細やかな感情の襞を全部掬い上げたかのような表情。感動は細部にこそ宿ることを本能的に知っているのだろう。
私が好きなのは周囲の大人たちがいつも彼を信頼し、いろんなこと・・・運転手、家出人探し、現金盗み出しまで・・・を頼むことだ。この素直で優しい青年が温かく見守られ、愛されていることを微塵も疑わせない。

そしていくつか絡み合って進行した問題は結局どれも明らかな解が示されないまま、ドラマは静かに終わる。現実の生活の中でも「きっぱりカタがつく」問題など滅多にないのと同じように。

二宮君にはまた是非こういう上質な作品で演技をみせてもらいたいと思う。やっつけ仕事で才能をすり減らさないうちに、そして20代前半にしかない輝きを一つでも多く映像に残しておいてほしい。


CYPRESSさん

「「自然な」演技」


倉本聰脚本なので観た。
このドラマで一番良いのは脚本ではなく女優陣。
特に岸本加世子と高島礼子が素晴らしく、「自然な」演技がどういうものかよく分かる。演技という極めて「不自然な」事をやりながらその「不自然」を全く感じさせない。
岸本は料亭坂下の事を気にし心配し、変える事の出来ない坂下の未来に対し苛立ち何とか現実的に解決しようと奮闘。この一時も心休まる暇もない焦燥感が見事。
高島は元売れっ子芸妓に相応しい美しさと艶っぽさ。単なる美人女優でないのを気付いたのは『結婚できない男』でだが、今回も素晴らしい。ほろ酔いになり息子二宮和也をからかい甘える場面では、酩酊感と息子への愛情に舌を巻いた。

八千草薫は30年前の『前略おふくろ様』で見せた愛嬌を今回も演じた。八千草の年齢を考えると、男の目から見た可愛さを未だに演じられるのは感嘆以外何物でもない。

問題は黒木メイサ。現在放送中の『風のガーデン』では合格の出来だが、このドラマではもう一歩の演技。謎を秘めた美女役に相応しい風貌だけに観る側としては要求が高くなる。
和服には着付けが重要と言えば分かるだろう。同じ美人役の高島と黒木の差は大きいとは思えない。些細な事迄出来るか出来ないかの違いだけかもしれない。だがその結果の違いは大きい。

二宮和也は『優しい時間』では特に印象の残る役者ではなかったが、今回は役者として成長したのがよく分かる。イーストウッドのおかげか?
板前7年目の設定通りの落ち着き振りが良く、板場での振る舞いも迷いや無駄が無くそれなりに板前に見える。
また母からの愛情が「有難迷惑」になる時の表情も良い。

ドラマ自体もいいが神楽坂の路地が美しい。
佳作。


蘭さん

「ドラマって本来こうだと思う」


私は前作の優しい時間がすごく好きでした。 倉本作品はいつもシナリオ本も発売されるのですが、是非あわせてみていただきたいです。本当に演技派な方々が集められたキャスティングなんだと改めて思えます。 優しい時間で圧倒的演技力を発揮した二宮さんの倉本作品2作目。 全くちがったキャラクターなのでとても新鮮です。 ドラマとともにすごく癒されます。最近ではまったくみなくなったこの雰囲気はやっぱり貴重。 是非両方みてください。


ポリプロピレンさん

「小気味良いドラマ」


“拝啓父上様”面白かったです。
練り上げられた脚本、隙のない配役、調和のとれたBGMが渾然一体となった作品でした。倉本聡はこれをホントにたった3ヶ月で書いたんですか?
毎回登場する豪華ゲストも楽しみでしたが、後半から流れる森山良子の“手”にやられました。歌を聴いて泣いたのは初めてです。後半の展開にピッタリでした。物語にお茶目な八千草薫が品を、梅宮辰夫が風格を与えてました。
最良のドラマは良質のコメディに成りうるんですね。


あたしはカモねさん

「このクールの中では一番のドラマでした。会話の面白さは絶品!名人の落語みたい。」


嘗て、芝居にうるさい知人が「倉本のドラマはどうでもいいような瑣末なディテールの集積である」
みたいなことを,褒めてるのか貶しているのかいまひとつ判然としない口調で語っていましたが、
このドラマなどはいい意味でそんな評どおりのものだったと思います。
ジェットコースターのようなめまぐるしいストーリー展開で強引にひっぱっていくのではなく、
(勿論そういうのはそういうので楽しいんですけどね)
まるで名人の落語のような、安心してどっぷり浸れる「なにげない会話に聞き入る楽しさ」に
満ちた名作だったと思います。
 ただ黒木メイサ演じる彼女のパパが自分の父親かもしれないと主人公が苦悩するエピソードは
そんなに面白いものでもなく、物語にふくらみをあたえてもいなかったので無くてもよかったのでは。
そんなマイナス要素もあったりはしますが、全体としては実に”上質”を感じさせる作品だったと
思います。ガキに阿ったものばかりが氾濫する現在のテレビドラマ界ですが、
倉本さんにはこれからも大人の鑑賞にたえる”本物のドラマ”をもっともっと発表していってほしいと思います。


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久保田真史さん

「ただのドラマではない」


 なかなか面白かったし、良かった。ラストの終わらせ方が中途半端な気もするが、ドラマの主旨を考えるとあれでよかったのだと思う。回の終わらせ方が次の展開を期待させるような感じになっていたところも良かった。演出もキャストも良かった。しかし、このドラマは面白さ云々よりも見て、考えさせられる部分が多かった。

 ドラマだから少し過激になっていた部分もあったとは思うが、実際に同じようなことは起きている。それは、自殺などを報道するニュースを見ればよくわかる。だから、教育関係者は絶対に見るべきだ。「ただのドラマだろう」と一言で片付けないで「いじめ問題についてしっかりと考えるbwきだ。また、現役の学生、主人公・歩と同じくらいの年齢の学生は見るべきだ。みて、「いじめとはどういうことか」「いじめられるのはどういうことか」を真剣に考えてもらいたい。

 キャストでは生徒役、特に北乃きい、福田沙紀、北条隆博、関めぐみ、星井七瀬が良かった。北乃きい、福田沙紀、星井七瀬の表情の演技は良かった。

 教育関係者、現役の小中高生、小中高生を子供に持つ親には見てほしい。

 「私は愛海を許さない。でも私はいじめをもっと許さない」

 この歩の最後のセリフは忘れてはいけない。


pegasusさん

「いじめ問題を考えるきっかけにして欲しい」


最高というほどではないけど、久しぶりに全部見たいと思ったドラマがこれだった。

主人公は良い友達に出会い「いじめ」に立ち向かうことができたけれど、実際にいじめ
にあっている多くの子供たちは一人で悩み、苦しみ、リストカットしたり自殺している。

このドラマに描かれたことが「犯罪」という声があるけれど、現実の学校で
暴行、恐喝、強姦、いじめによる自殺など児童による犯罪が続発している事実を
知れば、このドラマを単なるフィクションとしか見ない考え方がいかに虚しいか。

このドラマに描かれたように学校は「いじめ」の事実を隠ぺいし、なんら対策を
実施することもない。NHKの特集番組で「いじめ」に対する各国の対策が紹介
されていたが、日本は「いじめ」に対する調査すらまともに実施されておらず、
何の対策も実施される気配がない。

今の学校でもっとも解決しなければならない問題が「いじめ」ではないだろうか。


kylieさん

「このドラマがいじめに拍車をかけた事もまた事実。」


放送中も常に様々な反響があったみたいですね。反響が話題性を生み、そして高視聴率へと繋がる。
そして回を重ねるごとにイジメ内容も段々と卑劣になっていきました。反響〜話題〜視聴率そしてまた反響と・・・
まぁプロデューサーにとっては嘸嬉しいことなんでしょうが、番組の余波が最終的にいじめられっ子へと向かっているという事を
プロデューサーは分かっているんでしょうか?いじめられている子にとって週明けの月曜日は嘸辛い一日になった事だと思います。
そして、いじめっ子にとっては絶好の試し日和となった事でしょう。そんな現実をプロデューサーはどう思ってるのか。自分は知りたい。
最後、某動画サイトでは過激映写が18禁扱いされてました。18歳未満に起きている事なのに18禁とは・・・あきれます。


meltingさん

「パターンだなぁ。」


いじめの問題は、国民の資質だと思う。「いじめ」という言葉を軽はずみに使うべきではない。殴れば傷害罪だし、罵れば名誉毀損罪だし、物を隠してしばらく家に帰れなくすれば、逮捕監禁罪となる。日本人は、こういう罪のさまざまを簡素な言葉に置き換えるのが好きで、未成年者の犯罪行為に無頓着だ。こういう背景が未成年者犯罪を助長している。
今回のドラマは、いじめられっ子がいじめっ子に反撃するというワンパターンなもの。こういう考え方そのものが、いじめの被害者を苦しめている実情が、作者達にはわかっていないようだ。
何故に被害者がいじめの問題を自ら解決しなければならないのか。本来であれば、加害者であるいじめっ子が改悛しなければならないはずだろう。被害者に罪は無い。「生意気だからいじめた」。この理屈がまかり通るなら、「生意気だから殺した」という行為も正当化されてしまう。
撃退される前に、罪を自らやめるのが本来であり、いじめられっ子は何もする必要は無い。何故なら、理由があれば殴っても構わないなどという法律も常識もないからだ。
このドラマを観て、本末転倒、不条理極まる「いじめの対処法」に対応する、「本来の対処法」を考えて頂きたい。いじめは犯罪です。「いじめられる側にも問題がある」と公言する人は、いじめっ子、即ち加害者の共犯者であり、犯罪者を養成する極悪人です。


カドカワムック G(グラビア)ザテレビジョン vol.11 (カドカワムック 273 月刊ザテレビジョン別冊)